【トイトレ逆戻り】焦らないで見守る子どもの心理と対応

自己肯定感育児
ミライ

我が子もトイトレ終了してたのに急に失敗が多くなったんだよね。

元保育士視点で原因を探ってみよう。

・失敗が増える

トイレに誘っても嫌がる。

トイレの間隔が極端に短くなる。

オムツを履きたがる。

トイレに行っても出ないが、パンツを履くと失敗するなど。

トイトレ逆戻りの原因と対応

【1】きょうだい児の誕生や引っ越しなど環境の変化

子どもにとって下の子が産まれるのは人生で経験する中でも大きな出来事です。

環境の変化に心が追い付かず無意識にトイトレに影響してしまうことがあります。

また「トイレに行く」と言うと大人がついてきてくれるので、気を引くために頻繁に行きたがることもあります。

引っ越しなどの環境の変化も情緒に大きく関わってきます。

対応→(無意識でも)気を引きたくてトイレに頻繁に行く場合はできるだけトイレについていってあげましょう。

子どもにとってはこの上ない安心感です。

成功した時は褒めて自己肯定感爆上げ!

失敗した時は「大丈夫だよ」と失敗しても気にしないように声をかけてみましょう。

1度オムツに戻ることも提案しても良いと思います。環境に慣れるまで無理は禁物です。

【2】1度失敗してトラウマになっている

「私(ぼく)は大きくなったから布パンツだ!」と自信を持っていたのに、ふいに失敗するとショックで「もう失敗したくない」と言う思いから焦りがうまれます。

そして少しでも尿意(便意)を感じるとトイレに行こうとしたり、緊張や不安から漏れてしまったりすることがあります。

対応→失敗した時は「そういうこともあるよね」と、失敗=大きなミスだと思い込んでいる気持ちを和らげてあげましょう。

誰だって失敗することはありますからね。

【3】自分の排泄コントロールに自信を持っている

トイトレ完了期になってくると「もう漏れないから大丈夫!」と余裕がうまれ、トイレに誘われても「今行かなくても大丈夫」と思い、断るようになることがあります。

しかしまだ感覚的に未熟さが残っていたり、他のことに夢中になってしまったりすると失敗したりしてしまうことがあります。

対応→時間や生活の区切りでトイレに行くなど、今は出そうになくても1度トイレに座ると約束をします。

「とりあえずトイレに行って、それから○○しよう」と見通しが立つとトイレに行こうとする気持ちになります。

せっかく本人が自信を持っていることなので失敗しても責めずに「次はトイレで出来るといいね。」とやんわりお話しましょう。

】トイトレの絵本や大人の話で「トイレに早目に行こう」と言う話を見聞きした

おうちの人だけでなく、保育園や幼稚園でのお話があることも。

その事をしっかり覚えて実行しようとする気持ちが焦りに繋がり頻回にトイレに行くようになることがあります。

「おしっこを我慢すると病気になる」など書いてある絵本もあるので「早く行かなきゃ」と気持ちが焦ったり神経質になったりしてしまうことがあります。

対応→「今まで出来ていたから、○○ちゃんののペースで大丈夫だよ」と伝え、トイレへ行きたい気持ちは我慢させずに見守ると良いと思います。

それでも「病気になっちゃうかも…」と不安なら、その気持ちを受容しながら「病気になってしまったらお医者さんが治してくれるよ。」と不安を和らげてあげましょう。

】体が冷えている、水分をいっぱい摂っている

外的な要因です。大人でもトイレが近くなることもありますよね。

対応→この場合は一時的なので、体を温めたり水分摂取量を調節してあげましょう。それでも変わらない場合は、他の原因を探ってみましょう。

】膀胱炎などの泌尿器系の病気

排泄時に痛みが出ることもある場合は泌尿器系の病気の可能性があります。

対応→まずはかかりつけを受診しましょう。

【7】イヤイヤ期

何をするのもイヤ!トイレに行くのも布パンツを履くのもイヤ!トイトレとこの時期が重なると恐怖ですね。

対応→イヤイヤ期の場合はこちらから何かをしてあげようとすると基本的に拒否されるので、1度トイトレから手を引き本人の気が向くのを待つのがお互いの精神衛生上良いかと思います。

その代わり気が向いた時は褒めて褒めて自己肯定感爆上げのチャンスです!

気持ちとしては「まぁいいか。」程度でゆるーく進めていくのが良いと思います。

【8】原因不明

どんなに観察しても、どんなに背景を探っても、本人にも分からないこともあります。

対応→子どもの様子を観察し、原因を探っていくのですが深追いはしない方が良いでしょう。

見守って、本人が困っていたら手を差しのべる、という感じですね。

ミライ

不安や焦り、自信も逆戻りの原因になるんですよね。

病気の可能性もあるので、受診するのも大切です。

どんな声かけが良いの?

まず、どんな原因にも共通の対応として、「マイナスの声かけをしない」ことが原則です。

排泄は生理現象なので、本人にはどうしようもない、コントロールできない部分もあります。

NGワード

「また漏らしたの?」

「またトイレに行くの?」

→漏らしたのも、トイレに行きたいのも「今」のことなので、子どもからすると前回のことを引き合いに出されても…という感じです。

「どうしてさっき行かなかったの?」

「何で言わないの?」

→何故かどうしてか分からないときもあります。

そもそも既に「あーぁ(–;)」となっているので、追い打ちを掛けないであげましょう。

「だからさっき行ってって言ったじゃない。」

「次はトイレでしようね(強制)」

→漏れることはそんなに悪いことなのね…と悲観的になってしまいます。

(大人が掃除片付けで大変なのは重々承知しておりますm(_ _)m)

「赤ちゃんに戻ったみたい」

「もうオムツ履いたら?(嫌味)」

→プライドが傷ついてしまいます。

なんで? どうして? また?これは大人も上司に言われるとシュン↓↓ってなっちゃいますよね。子どもも大人に言われるとシュン↓↓ってなって自信を失くしてしまいます。

無理にトイレに誘うことは止めておきましょう。

本人のプライドが許す限りオムツで過ごした方が、本人にも家族にも負担が少なくなります。

そうすると「なぜ、どうして」とモヤモヤすること無く対応できます。

無理に布パンツで過ごすと、洗濯物も増えるし、失敗経験の積み重ねにもなるし、マイナスの声かけも増えてしまいそうです。

また保育園や幼稚園でも担任に現状を伝え園での対応も相談しましょう。

本人が混乱しないよう、家庭と園で統一した対応の方が良いです。

◎自己肯定感爆上げワード

ー布パンツに失敗が続く場合ー

「漏れたら洗えばいいからね!大丈夫だよ。」

「ついでにお掃除出来たわ(*´▽`*)」←これは心の余裕が無いと言えないけど

「しばらくオムツにしてみる?(嫌味ではなく提案)それなら漏れても大丈夫!」

ーオムツに失敗が続く場合ー

「オムツに漏れたの?オムツがズボンを守ってくれたね!」

「トイレに行きたくなったら教えてね」

→しかし、本人が布パンツが良いと言うなら、漏れる間隔や仕草を観察してトイレに誘ってみましょう。漏れても重く受け止めず、軽く流す感じでの対応が良いかと思います。

ー頻繁にトイレに行くと言う場合ー

「教えてくれてありがとう!行こう!」

「トイレでできたよシール貼ろうか!」

「(出来たよシールが増えたら)シールいっぱい貼れたね!」

「次は何して遊ぼうかな?」「ご飯食べようね」などトイレと関係無い声かけ

→トイレで出来るのは素晴らしいことですが、そこを褒めすぎるとまたトイレの呪縛から逃れられないので、軽く褒めて別のことに気が向くように声をかけると良いと思います。

本人が嫌がらないなら、出来るだけ一緒にトイレについていくと安心して排泄出来ます。「見て見て!」の時期には一緒にトイレに行くのが最優先です。

ミライ

保育園の担任には家での状況を伝え、基本的には紙オムツを履かせて、本人が「布パンツを履く」と言えば履き替えさせてくださいと伝えました。

そして、本人の前でその話をしないのも重要です。子どもは良く聞いていますからね。

まとめ

トイトレ逆戻りの原因は様々ですが、対応は「無理させず見守る(観察する)」ことが大切です

声をかけるときも子どもの思いを受け止めてからプラスの言葉をかけてあげましょう。

本人の意思も非常に大切で、尊重してあげるべきなのですが、おうちの人の体力も消費してしまいます。出来るだけおうちの人も楽にこの時期を乗り越えて欲しいので、私はオムツに戻ることは賛成です。

「せっかく取れたのに…」と思うかもしれませんが、1日に何回も服を洗い、床を拭きこれを叱らず受け止めていく、そんな神様みたいな方は良いのですが、大体は難しいです。

おうちの人の心の余裕も子どもに伝わりますので、無理せず焦らずが大事です。

スパンは早ければ1週間、長くて3ヶ月以上になる子どももいます。我が子は3ヶ月ピッタリくらいでした。その期間を乗り越えていけるよう、ゆるーく見守っていきましょう!!

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